日本で新型コロナ・ウィルスの海外ニュースが流れると、
もっぱらロサンゼルスにスポットが当たっていると聞く。
“感染者急増!” “死者数激増!”といった見出しとともに
マスクを付けて街を歩く人の映像が流れるらしい。
日本の家族や友人からも「ロサンゼルス大丈夫?」「家から出てない?」など
毎日のようにメールやLINEが届く。
実際のところ、ロサンゼルスで暮らす人々はそこまでピリピリしていない。
3月の自宅待機令が出された直後は異様だった。
スーパーの買い物中、欲しい商品の棚の前に誰かがいたら2m離れて待ったり、
何かのはずみで相手との距離が近くなってしまうと露骨にイヤな顔をされたり。
店内ではお互いに目を合わさず、店員との会話もなく、
いつも明るいお店が殺伐としていた。
約5ヶ月経った今もお互いの距離は取るが、
棚の商品を客同士が並んで選んだり、
店員とお客の楽しい笑い声も店内に響き、以前の活気が戻ってきている。
確かに数字上、感染者は増えている。
しかし実感はない。
NYで感染者が続出した時、病床が足りないと緊張感に包まれた病院や、
セントラルパークに仮設病院が作られた映像を何度も見た。
このLAバージョンをいまだ見た事がない。
感染者が世界一多いのに、だ。
おそらく無症状または軽症の感染者が多く、
風邪かと思って検査を受けたら陽性で家で寝てたら治った、
というケースが多いようだ。
3月から続く自宅待機令。
子供たちも夏休みに入り、外の空気を吸いに家族で旅行に出かける人が多い。
いつまで続くかわからない待機令を乗り切るためにも気分転換は重要だ。
夏の日差しを思いきり楽しみたい思いが半分、
いやいや引き続き感染防止に配慮しなければと思う気持ちが半分。
うまくバランスを取りながら、安全に初の“コロナな夏”を乗り切りたい。
No comments:
Post a Comment